高速道路の車間距離目安ご存知ですか?

 高速道路を走る際、追突事故予防のために必要な車間距離は、どれくらい必要でしょうか?その日の天候や路面の状態、タイヤの状態、積荷の重さによって違いますが、ドライバーは前を走る車が何らかの事情で急に止まったとしても、追突しない安全な車間距離を取らなければなりません。追突事故予防のための車間距離は、時速の数字と同じくらい必要だと言われています。つまり、時速80キロで走っていれば80メートル、時速100キロで走っていれば100メートルの車間距離が必要です。しかしこれは、道路が乾いた状態の時やタイヤが消耗していない場合の車間距離です。

 雨が降っている日や雪の日やタイヤが消耗している場合は、この2倍の車間距離が必要です。十分な車間距離が取れているかどうか確かめる目安としては、前の車が標識などの目印となる物を通過してから自分の車が通過するまで、ゆっくりと数えて2秒だと言われています。「イチ、ニ」では早いので、「ゼロイチ、ゼロニ」や「101、102」などと言ってみると丁度良いでしょう。運転していて走りやすい車間距離は時速60キロで28メートル、時速80キロで43メートルだとよく言われます。走りやすい車間距離と追突予防のための安全な車間距離では、かなりの差があることが判ります。

 実際には、安全のためには走りやすい車間距離の倍以上が必要です。道路が混んでいる時などは、後ろを走る車が「もっとさっさと走れ」とばかりにあおってくることもあるでしょう。しかし充分な車間距離を取らずに走行した場合、車間距離保持義務違反となり、点数2点が付いて反則金9000円が徴収されることもあります。また、反則金だけではなく、あなたや同乗している大切な人の命まで徴収されてしまうリスクもある、ということを忘れないように運転しましょう。